装幀や造本に関するもの


1
・横長の画集なので、多少大きめな横型の作品集にしたいのだが…
     ・正方形の本がオシャレでいいなと思っているのだが…
     ・あと1cmほど大きい本にならないだろうか?
   規格サイズ以外のご要望やご質問は少なくありません。
  サイズは装幀の最も基本的な要素ですから当然とも言えるでしょう。
  本は、まず第一に著作の内容や著者のイメージを大切にして設計されるべきです。規格サイズにどこか飽き足らない場合は、見積を依頼する際にイメージを提示して相談しましょう。制作ノウハウが豊かなところほど、的確でリーズナブルな提案をしてくれるものです。

  余談ですが、もともとA5やB6といったJIS用紙寸法は、「本」を前提にしたものでも何か意味があるものでもなくて、数学的にはじき出した工業規格です。例えばA4判は、面積1uの縦横比を1:√2とした寸法をA0と決めて、その1/16としたドイツ発の国際規格なのです。
  もちろん原紙寸法が設計の基準にはなるのですが、規格サイズの本にあなたの著作を押し込める考え方では本末転倒になってしまうでしょう。
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予め決められた仕様にあてはめる方がリーズナブルだろうと思い込むのは間違いです。
彩風舎では、メニューや料金表で「どれにするか決めてください」とか、 あれこれオプション価格を加えるような方式はとりません。本はその作品に相応しいオーダーメイドで設計されるべきだろうと考えています。
納得のいく本をリーズナブルに作るためにも、比較検討して判断しましょう。
 


2
・(活版印刷の見本をお持ちになって) こういう本にしたいのだが…
     ・以前 句集を頼んだところで、活版はもうできないと言われたが…
  数は少なくても、活版のよさを知る方からの問い合わせを受けることがあります。
   活字組版・活版印刷の、しっかりした力強い印字と、味わいのある紙面には定評があります。風格のある本づくりに向いていて、殊に句集や歌集、詩集などでその特徴が活かせる方式と言えるでしょう。
   しかし、出版印刷の世界ではもはや過去のものとされ、既に博物館に展示されているような状況で、消え去りつつある伝統技術なのです。
   でも、伝統の灯は完全に絶えてしまったわけではありません。ご要望の場合は(分量などによって確約できない場合もありますが)ぜひ一度ご相談ください。

   ただ単に昔からのものだからいい、ということでは決してありません。コンピュータとトナーでプリントした本とは違って、物理的な力と人の手の温かみが、紙面から伝わってくるようなよさがあるからこそ、根強い評価を得ているのではないでしょうか。ゼンマイを巻く機械式の腕時計に静かな人気…そんな感覚に似ているのかもしれません。
   鉛の活字を一文字ずつ拾って指とピンセットで組み上げる…、出っぱった版で紙にインキを押しつけて印字する…、そんな精緻で成熟した技術が、いつしか消えていくのは時代の流れとも言えるでしょう。
   私たちは、活字や活版のよさを知る方々のこだわりがある限り、お役に立ちたいと努力しています。
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版を作らず直接印刷するので、他と比べて決して価格が高い方式ではありません。見積を見て大差がないのに驚く方もいるぐらいです。
ただし、向き不向きがあるので、まずご相談ください。



3
  ・“オンデマンド印刷だから安くできる”という広告を見たのだが?
      ・オンデマンド印刷で出版した本は、何がどう違うのか?
      ・オンデマンド印刷とは?
  出版や印刷の世界で見かけることが多くなった用語なので、ご質問を受けることも多くなりました。
   on demand(要求に合わせて)という言葉は、さまざまな分野で広く使われています。オンデマンド印刷といっても、特定の印刷方式や機種を指すものではありません。一般的には電子写真方式などによるプリンタ出力を意味しています。
   幾つかのメーカーが色々な印刷方式の単色/多色機種を出していますが、ここでは単色で最大シェアのX社機をモデルにお話しましょう。
   外観はとても大きなコピー機といった感じです。原理もコピー機やページプリンタ(LBP)と同じで、印字に粉体トナーを使うところも同じです。
   手元の広辞苑によれば、印刷とは「印刷版の版面にインキをつけ…紙などに刷り写すこと」とありますが、この“印刷機”は版もインキも使いません。データまたは画像から直接紙に出力するので、必要枚数だけを必要な時にということからオンデマンド印刷と通称されています。
   最大用紙サイズはA3寸伸で、紙質や紙厚などに制約がありますが、1枚ずつ違うものを印字したり、丁合順や中綴対向の面付出力など離れ業も得意です。また、紙面には 印字が黒々とクッキリするなどトナー特有の感じが出ます。
   価格体系もコピーと同じで、「1枚いくら」の枚数×単価が基本です。
インキによる通常の印刷が(会社や機種で大きく違いますが)だいたい数百枚まで殆ど値段が変わらないのに比べて、少ない枚数では威力を発揮します。
   ですから正確には、『オンデマンド印刷だから安い』のではなく、『価格面で、1枚からある枚数までは通常印刷よりもオンデマンド印刷のほうが安い』ということなのです。
   それでは部数の少ない「本」に向くかというと、そうは言い切れません。あくまでもコピー機の延長ですから、判型、用紙や製本の選択肢も絞られますし、長持ちさせたいような本に最適とは言えないでしょう。
   また、著者がプリントアウトした紙そのものを原稿にしてオンデマンド印刷し、本にしてしまう簡便で安価な方法もよく見かけますが、プリント紙の品質を上回ることはありえません。知っておきましょう。
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彩風舎の「本づくり」では、基本的にはオンデマンド印刷を使わない方向で設計します。
限られた枠内での一般的な、あるいは事務系の印刷物には向いていても、当社の標榜する「本づくり」には制約が多い方式だからです。
オンデマンド印刷が必ずしも安いわけではないし、制約に合わせるのでは、納得のいく本は望めないからです。



4
  ・「上製本」と「並製本」、どちらがいいだろうか?
      ・並製と上製、どっちが得だろうか?
      ・ともかく“立派な本”にしたいのだが、どうすれば?
良し悪しでも、損得の問題でもないと思います。あなたの作品と、その内容や目的によって選ぶのがよろしいのではないでしょうか。
   本には、永く残したいものもあれば読み物やビジュアルなものなど、実にさまざまな内容と目的があります。それぞれの作品にあわせた造本と装幀を考えたいものです。
   これは一つの切り口ですが…作品イメージが 「フォーマルな、永く伝えたい、しっかりしたつくりの本」なら上製本、「親しみやすさ、気やすさのある、周囲に読んでほしい本」であれば並製本…をベースに装幀を考えるのがよいのではないでしょうか。
   もちろん著者の好みもあるでしょうし、ご予算の問題もあるでしょう。
   でも、多少なら何の問題もないのですが、イメージと造本仕様が大きくかけ離れるような場合だと、どこかシックリしなかったりするものです。
   確かに製本部分のコストでは上製のほうが並製より一回り高いのですが、造本設計の工夫でリーズナブルな仕上がりも可能です。また逆に、上製よりも並製をお薦めする場合もあります。
    まず、作品イメージを大事に考えましょう。
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本づくりは、外観だけではありません。
内容と編集、頁数とサイズ、材料そのほか全てを含め、 一冊の本としての調和した美しさや「たたずまい」が、何より大切ではないでしょうか。
それぞれの作品と出版の目的に見合う設計がポイントになるわけです。
参考までに、当サイトの「出版セミナー/造本講座」もご覧ください。
 


5
  ・本文用紙は、クリーム色と白い用紙のどちらにしようか?
      ・白とクリーム色、どちらが"よい紙"なのか?
      ・紙の色によって価格は違うのか?
    まず値段ですが、同じグレードと厚さの用紙なら、色が違っても(正確には違うのですが)値段は同じと考えてよいと思います。
   本文用紙の選択は装幀デザインのひとつの重要な要素です。本文用紙の色は表紙などとの調和も考えなければなりません。
   どちらがよいとか悪いとかではなく、一冊の本として調和や著者の感性が第一の条件になるでしょう。基本的には、“読む”本であれば文字の墨(黒インキを「スミ」と呼びます)が目に柔らかくなじむクリーム系をお薦めしています。

   ひとくちに白い紙と言っても、柔らかい白から青白いものまでありますし、クリームにも濃い淡いがあります。また、写真などの多い本だと、用紙の地色と平滑度(ツルツルしている度合い)によって、印刷の出来上がりの感じが変わってきます。あらかじめ網点(写真などの調子を表現するドット)の詰まり具合を調整しておく必要もあるので、このあたりはやはりプロに用紙の選択肢を提示してもらうのがよろしいと思います。
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本文用紙に限らず、使用する材料の色・材質や風合いは、一冊の本として調和していなければなりません。
個々別々に選択したりすることなく、一冊の装幀デザインとして設計し、束見本(つかみほん/製本見本)を作成して確認するのがポイントです。



6
  ・原稿を「テキストで渡せば安くなる」とは、どういうことか?
      ・古いワープロで書いた原稿があるのだが、使えるだろうか?
      ・テキストデータとは、具体的にどうすればいいのか?
  まず、安くなる仕組みからお話ししましょう。
   ひと昔前までは、原稿用紙をにらみながら活字をひろったり、写植機で文字を打ったりしていたものです。著者のお宅には、もちろん活字も写植機もありませんから、それはごく当たり前のことでした。
   でも、今はガラッと様変わりしています。原稿用紙をお預かりするとまず最初に、ごく普通のパソコンを使って人間が打ち込み、原稿を文字データにします。そのデータを使って編集なりレイアウト、組版などのプロが加工していくのが一般的な進行方法になっています。
   ですから単純に、文字データで渡せば、原稿を文字データにするコストが不要になるということなのです。逆に言えば、すでに現在の出版環境は「原稿用紙で渡すと高くなる」状況とも言えるのです。

   もちろん、手書き原稿用紙でもよろしいのですが、ぜひパソコンをお使いになって「よい本」を安くつくりましょう。

   著者にとって、ワープロソフトを使うメリットには大きいものがあります。ちょっと整理してみましょう。
(1)制作費がだいぶ安くなる : 大雑把に1冊の原稿を400字詰原稿用紙2〜300枚としても、節約できる入力費は、安いパソコン1台を買えるぐらいの額になるでしょう。
(2)著者校正の精度があがる : 原稿用紙では、著者の書いた文字を他の人間が打ち直すのですから、完全無欠というわけにはいきません。原稿そのままなのかどうかで著者校正の取り組み方もずいぶん違ってくるでしょう。
(3)清書する必要がない : 原稿用紙を渡す際には、やはり“ちゃんと読める”よう書き直す場合が多いものです。ワープロなら下書きと清書の垣根がないので、書き直す必要はありません。
(4)扱いが簡単になる : 原稿用紙の場合は、万一の汚損や紛失に備えてコピーをとるでしょうし、けっこうボリュームもあるものです。

   なおワープロで書くと、“活字”的なイメージで推敲を重ねやすいのも利点です。手書きとゲラとでは紙面のイメージが違いがちなものですが、ゲラが組みあがってからの大幅な文章修正になってしまうと、コストアップにつながるからです。

   テキストとは、文字だけのデータのことで、ワープロのデータから罫線・ルビ・太字・行間・アンダーライン・作字などの要素を省いたものです。
   ワープロデータをお預かりした場合でも、テキストデータとしてレイアウトデザインを進行します。したがってワープロは、著者の筆記具と原稿用紙の代わりと考えて頂ければよく、組体裁やレイアウト構成まで苦労なさる必要はありません。
   ワープロ専用機のデータでも(難しい場合もあるのですが)テキストなら使えるでしょうから、ご相談ください。

   なお、著者がワープロで組んだ、そのイメージそのままを、あるいはプリントアウトした紙そのものを原稿にして、安価に印刷し本にしてしまう簡便な方法もありますが、やはり色々な限界が あります。特にプリント紙が原稿の場合だと、本になった時にその品質を上回ることはありません。当社では扱わないことにしていますのでご了承ください。
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原稿は、もちろん手書きでもよろしいのですが、著者のメリットが大きいワープロをお薦めしています。
なお、活字組版の場合では(手で活字をひろって組むので)ワープロデータを使うことはありません。

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費用や金額 などに関するもの


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・ほかからの見積と比べて、ずいぶん違うのに驚いている…
     ・2社から見積をもらったが、どう違うのかが分からない…
     ・どこで見積を取ろうか悩んでいるのだが…
  自費出版は注文生産ですから、電気製品を選ぶのとは違います。 『オーダーメイドで高級スーツを仕立てる』といった感覚で考えましょう。
   同じ金額ならどこでも同じ、なんてことは絶対にありません。 ご自身が正しい情報をお持ちになったうえで、2・3社から見積をとって比較してみることをお奨めしています。
   もちろん同じ仕様を提示してあげなければ、見積をもらっても対比できません。また、制作費に何と何がどこまで、どのように含まれているかを判断できないと、あとで困ることになります。
   基本料金が安くても、あれこれの費用が別途という会社が意外と多いものですし、高いからよいというものでも決してありません。
   本のつくり方は会社によって違います。本についての価値観、品質レベル、価格設定も会社によりさまざまです。 あなたの大事な原稿とお金を託すのですから、出来上がってから後悔しないようにしましょう。

   あなたの本の目的と内容によって、本づくりは違ってきます。
   出来上がった本には、あなたの描いたイメージがきちんと反映されていなければなりません。目的に会ったところを選ぶのがポイントです。「全てお任せ」は避けるべきでしょう。
   「こういう本を作りたい」といったイメージをお持ちになったうえで、幾つかの会社に相談して対応をみれば、それぞれの差異や問題点が見えてくるものです。

   見積をもらってしまって悩んでいるのであれば、仕切り直すことにして改めて出してもらうか、別のところに見積を頼むのがいいでしょう。ただし今度は、やはりある程度の情報をお持ちになってからにしましょう。

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もともと違うものと考えましょう。2〜3社の仕様と見積を比較するのがポイントです。 何が違うかを率直に聞いてみるのも、判断の材料になるでしょう。
少しでも不明点や疑問点があれば、事前に確認しておくのも必要です。 「全てお任せ」は避けるべきです。
 


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・予算に合わせてもらうことはできるか?
  原稿の内容や原稿量などを勘案して、ご予算に応じた設計でのご提案が可能です。
   もちろん、本づくりの“質”を落とさない範囲でという限界はありますが、ご相談ください。
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私たちの経験とノウハウをご利用ください。
 


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 ・広告などを見ても、ずいぶん価格に開きがあるが…?
     ・会社によって、金額の差が大きいのはなぜか?
   つくる本の質や原稿量が違えば金額は違ってきますし、もともと編集費から印刷製本費にいたるまで、“定価”や“標準価格”みたいなものはありませんから、違うのは当たり前かもしれません。
   表示価格はだいたい“基本料金”ですから、基本設定の仕方でも大きく違ってきます。また、会社によって本のつくり方も価値観も違います。印刷製本などの“質”の良し悪しも表示では分かりにくいものです。
   やはり著者ご自身が、ある程度の情報と見極める目をお持ちにならないと、満足のいく本づくりは難しいと思います。
   本づくりの情報は、ぜひ当サイトのコンテンツも参考にしてください。

   自費出版にかかわる会社はいろいろあります。価格とは直接の関係はないのですが、一つの見方として会社による“得意分野”の違いをお話ししておきましょう。あくまでもザックリとくくった一般論ですが、見積を依頼するときの参考にしてみてください。
   本が出来上がるところまでを見てみると、その会社の“本業”による特徴が見受けられます。
   “本業”が出版社や編集会社系でしたら、編集・校閲校正やレイアウトといった、いわばソフト面がメインで得意分野です。印刷・製本などの製造面は外部に依頼するのが一般的です。見積のベースは人的なコストとも言えるでしょう。名の知られた大手の出版社であればブランドロイヤリティが加わるかも知れません。また、書店流通を最前面に打ち出してサービスを売る業態では、見積の基盤は販売になるのでしょう。
   “本業”が印刷会社系の場合は、印刷・製本・用紙といった、いわばハード面がメインで得意分野です。必要に応じてソフト面は他社に依頼することも少なくありません。見積のベースは製造費とも言えるでしょう。
   もちろん一概には言えませんが、このあたりも踏まえたうえで、あなたの状況に応じた判断が適当ではないかと思います。
 

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自費出版全般に関するもの


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 ・「ISBNがないと他人に売ってはいけない」と聞いたのだが?
       ・ISBNをつけた方がいい、と友人に言われた。どうすれば…?
       ・ISBNって、本のカバーにあるバーコードのこと?
   ISBN(International Standard Book Number 国際標準図書番号)は、図書館での書誌情報管理に使用するコードです。世界でその1冊だけに割り振られた10桁(実質9桁+チェックデジット1桁)の整理番号で、膨大な出版物から検索して容易に特定できることを目的にしています。
   従ってISBNは、出版者(出版ではありません)が登録し、出版者が法人であれ個人であれ、市販するしないにも関係なく、出版する者なら誰でもが取得できるものです。

   あなたの本に、ISBNをつけるつけないは自由です。また、出版社に依頼しなければ取得できないとか、ISBNがあれば販売できるなど、誤解される方が少なくないようです。販売や流通と直接の関係はありません。

   一般に、パーソナルな著作で“私家版”の本では、ISBNは特に必要ないと考えてよろしいでしょう。装幀デザイン上でもかえってジャマになるような場合だってあるものです。 もちろん、ISBNがついていない本を他人に売ることには、何の問題もありません。
   しかし、市販しない自費出版の本でも、例えば積極的に読者を開拓してPRしたり、あちこちの図書館に寄贈したりする場合では、ISBNがあれば検索や問い合わせが可能ですから、親切で有効なツールになります。また、インターネット書店(Amazonなど)などの登録でも、確実にその本を特定するための検索キーにISBNを使う例が多いようです。
   ISBNをつけるつけないは、やはりその本に応じて判断されるのがよろしいと思います。
   国内の出版物のISBNは、日本図書コード管理センターが管理しています。 ISBNの取得もここに申し込みます。 具体的には「出版者記号」を登録するのですが、出版者自身が手続きする必要があります。

   もちろん、当社の「出版者記号」で、あなたの本のISBNを取得できます。手間も経費も特にかかりません。
   当社の場合、ISBN4‐902705‐XX‐Xになります。
   ISBNは本に印刷して表示するものですから、編集レイアウトの段階までに決める必要があります。ご相談ください。

   なお、書店で売っている本のカバーにあるバーコードは、JANコード(コンビニなどのレジで読み取る一般商品のバーコード)の体系にISBNを組み込んだもので、「書籍JANコード」と呼ばれます。ISBNに分類と価格を付加した「日本図書コード」がベースです。 こちらが取次や書店で使うコードで、市販商品として流通させる場合に使用します。 一般商品と同じで、経産省外郭の流通システム開発センターが管理しています。
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出版や本づくりの分野では、ISBNをはじめ幾つかのコードとか記号、ルールを使っています。
とりたてて特殊なものでもないので、当サイトの出版セミナー(書誌情報と権利関係)を参考にしてみて下さい。



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  ・郷土史を本にして、一人でも多くの人に読んで欲しいのだが…
      ・図書館に持っていっても断られるのではないだろうか…。
  あなたの著作が、地元に密接に関連する題材や、地域色があって関係する人が多いようなテーマなら、積極的にPRしてみる価値があると思います。ご参考までに、販売や寄贈などをとりまぜて、読者を獲得する幾つかの方策をお話ししてみましょう。

地元紙やタウン誌、全国紙地域版の書評や記事に取り上げてもらう。    大手出版社でも書評に載せて欲しくて一喜一憂しているのが現実なので、そう簡単ではないのですが、地元に密着した題材の強みを活かしましょう。相手側も記事を探しているわけですし、紹介者がいれば更に効果的かも知れません。FMなど地元放送局に取り上げてもらう方法も考えられます。いずれも、謹呈本に一文(記事の参考になるような)を添えて直接お会いになるのが有効ではないでしょうか。もちろん期待は禁物ですが、地域に関する本の紹介記事は実際に多いですし、さらに大きなメディアに取り上げられるきっかけになる場合もあるものです。

地域の図書館に寄贈する。
    実際に開架に置くかどうかは図書館の判断になるでしょうが、地域に関連した題材の強みを活かしましょう。基本的には歓迎されるはずなので、直接お持込になるのがよいのではないでしょうか。寄贈本は副本を含め2冊になると思われます。
   ちなみに、「図書館法」という法律があるのですが、図書館が『…収集し一般公衆の利用…に努めなければならない』(第3条)と規定しているものの先頭は「郷土資料」です。
   なお、国会図書館への納本も忘れないようにしましょう。

地域の書店に置いてもらう。
   基本的には難しいと考えなければいけませんが、例えば郷土の歴史などがテーマであれば、その強みを活かしましょう。本屋さんは、なかなか品揃えに独自色を打ち出しにくいビジネスなので、マーケティングに積極的でスペースに余裕のある書店(イメージとしては独立系の多少大型店)なら興味を示してくれると思います。商売というよりも地域文化的な品揃えの視点からあなたの本を見てくれるでしょう。
   ただし、書店に嫌がられそうな点は販売代金の精算が面倒になることです。書店の業務では仕入/精算/返本のルートと事務の仕組がガッチリ出来上がっているので、別扱いになってしまうからです。このあたりには留意して折衝してみましょう。

   そのほか、ご自身や地域のホームページで紹介したり、地方公共団体の文化や観光振興の関連部門など様々なPR先が考えられるでしょう。
   こうしたPRは、個人的な色彩が強い著作ではまず無理でしょうが、地域に根ざした題材なのですから、ターゲットを絞った方法で読者を増やすことが可能だろうと思えます。
 



  ・書店に置けば売れると思うのだが…?
      ・本ができたら、本屋で売ってみたいのだが、どうすれば…?
   ご質問の答えに代えて、書籍流通の話しをさせてください。
   誤解や錯覚される方も少なくないのですが、一般的な小売商品とは、だいぶ流通の仕組が違うというところがポイントです。
   実態をお知りになれば、あとで後悔することもないと思います。

   出版業界は、この数年続いたマイナス成長や書店数の減少、返本による廃棄ロスが更に増大するなど青息吐息の状況ですが、やはり最大の問題は、特異で閉鎖的な流通形態にあることは論をまちません。
   2004年度はミリオンセラーが続出してくれたおかげで、8年ぶりにプラスに転じたものの、これで底を打ったとは殆どの方が思ってはいないでしょう。 ミリオンセラーと大型書店の開店が見られる一方で、中小書店の廃業・倒産(この数年で約8,000店が閉店しています)、人文書の大幅減少と中小出版社の深刻な経営難など、かなりイビツな状況にあるのです。
   委託販売制度と独禁法の適用除外、そして口座の持ち合いに支えられた流通の仕組み自体が行き詰まっていて、ずいぶん永い間さまざまな改革論議を呼んできたものの、殆ど前進していないのが実態なのです。

   当事者の危機意識も深刻です。『当社は、いよいよ書籍分野の抜本的な流通改革に着手……根本から見直し……読者の視点で再構築してまいる考えであります』 これは、取次最大手(株)トーハンの2003年6月決算営業報告書の一部です。
   しかし、改革はそう簡単ではありません。書籍の売行きが低迷していても、新刊が続々と発行されて書店の棚にあふれかえっているなど、根が深い構造的な問題なのです。売上の減少を発行点数でカバーしようとする自転車操業で、年間数万点という尋常ではない出版点数は、物理的な限界を超えてしまっているのが現実です。 また、出版の流通と金融機能を担い、書店の棚を実質的に押さえている大手取次の大株主に、名だたる大手出版社がズラッと並んだりしていますから、更に問題は複雑です。
   出版社ですら、規模が小さいと“正規ルート”と呼ばれる書籍流通に乗せるのに苦労しているのですから、自費出版の本が入り込むのは残念ながらとても難しく、かつ著者の負担も大きくてリスクも決して小さくないのです。

   したがって流通に関しては、著者の負担とリスクがある以上、気安くご紹介したり仲介をお引き受けすることはできないのが現実と考えています。
   錯覚されている方にぜひお奨めしたいのは、まずご自身で“経験者”を探して体験談をお聞きになることです。少なくとも、著者が「カモ」にされるようなところを避けるためにも。
   当社としては、「著者の思いにふさわしい、質の良い本を作る」というモットーに徹することとし、お取り扱いしておりません。ご了承ください。
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『著者の納得のいく本をリーズナブルにを作る』それが私たち彩風舎のモットーです。
それ以上の負担とリスクをお掛けしないのが方針です。



  ・本ができたら、売って儲けたいのだが…
  基本的に、自費出版の本を「売る」ことと「利益をあげる」ことは違うと認識されたほうがよいと思います。
   はじめから販売部数のアテがあっての自費出版であれば、それも可能ではあります。趣味の組織や団体メンバーの購入などを前提にした本も多く見かけますが、それでも実際のところは、費用の回収程度が限界ではないでしょうか。
   どのような形態であれ「売る」ことはできても、自費出版の本で利益を得るのは難しいものです。販売可能な売値と部数、そして“原価”や“販売経費”を勘案して冷静に計算してみれば、利益が現実的でないと気づかれることが多いものです。
   やはりご自身の周囲などで出版費用を多少なりとも回収する方策が、地道ではあっても現実的だろうと思っています。また、 インターネット上での紹介と販売(Amazonなど)も一つの方法でしょう。当サイトの「自費出版ギャラリー」もぜひご利用ください。
  


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